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MACHINEは走る芸術 【1992年式 KAWASAKI GPZ900RA9】 エンジン編
シリンダーヘッド組み立て
特注ヘッドガスケット
特注だなんて表現すると大げさですが、ボアを拡大しているので純正ヘッドガスケットが使用できません。
そこで、横浜のモリヤマエンジニアリングにて購入した972ccヘッド用のガスケットを装着と云うわけです。
バルブが組み付けられたシリンダーヘッド
シリンダーへ載せられるのを待っていたヘッド。
ペントルーフ型燃焼室
吸気と排気バルブがお互い突き出るように配置されたペントルーフ型燃焼室。
ここ、カーボンで真っ黒だったんです。
メタルクリーンαに漬け込んでいたから、綺麗になりました。

バルブシートからの漏れチェックはそれぞれのバルブをただ挿入しただけの状態で、灯油を満たし10分静置で漏れチェックを各気筒毎実施済。

組み付け前にもう一度シリンダー側、ヘッド側の合わせ面をアセトンで脱脂しておきます。
ヘッド載せ
シリンダーヘッドを載せて、シリンダーヘッドボルトをサービスマニュアルの規定順の通り、トルクの掛け方も規定通りに。
カムシャフトの取付け
カムシャフトにカムチェーンを掛けて、カムフォルダーをセットして、サービスマニュアルの規定通りに締め付けていきます。

エンジン脱着の作業があるので、僕はトルクレンチを4種類持っています。
10〜100N・mのトルクレンチがあれば1本でいいんでしょうが、トルクレンチは下限値と上限値付近の値は正確ではないので、結局は最低でも2本準備する必要があるかと思います。

それと、あまりにも安いとトルクレンチは精度が出ていないので、大切な愛機をダメにしてしまう恐れがあるのです。

トルクレンチは日本製であれば東日製をお勧めいたします。
バルブタイミング調整
ここまで来たなぁ。
ST−1カムは精度が出ているので、ここはさらっと終われます。
米村製特殊工具
パルシングローターとタイミングローターの間にメガネレンチを入れて廻していますが、この嵩増しスリーブは米村社長製です。
これ、寸法指示して作ってもらいました。
ダイヤルゲージで確認
BTDC、ATDC、それぞれで規定通りの値を。
バルブタイミング完了
タイミングは取れました。
タペット調整(タペットなんてないんですが)
ロッカーアームスクリューとバルブステムの間、この間隔をサービスマニュアルの値(僕は米村社長のアドバイスにより数値を変えています)になるようにロックナットを緩めスクリューを回転させて規定値ニなるように調整します。
ヘッドカバー取付け
もうね、ここまでくると感慨深いモノがあります。
やっと組み上がったなぁって。
でも、まだエンジン掛けてないからわからないんですけれど、一つ一つ確認しながら組んできたから、掛からないわけないって。
じゃーん、エンジン単体が完成!
僕、このエンジン見ながら一人で晩ご飯食べましたもん。

美しいなぁ。なんでこんなにも美しいんだろうか。
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