MACHINEは走る芸術 【1992年式 KAWASAKI GPZ900RA9】 整備誌 |
GPZ900R 車体整備 ウォーターポンプ・油圧計の取付け編 |
GPZ900R ウォーターポンプの分解
なんか最近信号待ちしていても外気温が20℃くらいなのにやけにラジエーターファンが廻るな・・・と思っていました。
な、な、なんと!ウォーターポンプのベアリングが破損して中のインペラー(羽)が正しく回転していなかったんです。つまり冷却水を正しく圧送していなかったから水温がガンガン上がっていたと云うわけです。
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GPZ900R ウォーターポンプの分解
ベアリングアウターレースがグニャ〜と曲り、ボールベアリングがゴロゴロ、ガリガリと音を立てて動く始末。
これじゃダメです。
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GPZ900R ウォーターポンプの分解
ベアリングだけ交換できるかと思ったら、ウォーターポンプはアッセンブリー交換!つまり一式交換です。
しようがないから既設のウォーターポンプを分解して内部構造を探ります。
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GPZ900R ウォーターポンプの分解
ウォーターポンプハウジングです。サビだらけ。
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GPZ900R ウォーターポンプの分解
見事に変形したベアリングウェーブリングとアウターレース。
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GPZ900R メーター分解・油圧計の埋め込み
メーター右下の小さな計器は【水温計】です。
ですがこれ、使っていません。センサーを取外して、ヨシムラ製デジタルマルチテンプメーターを付けていますから。
使われていない計器があるのってずっと気になっていました。
そしてとうとうここに【油圧計】を取付けることにしました。
世界シェア60%をほこる純正計器の会社、日本精機。ここに【Defi】と云うブランドがあり、油圧計があることを発見しました!
機械式ではなく電気式。つまり、メーター部分まで油圧をかけて測定するのが機械式で、測定箇所にセンサーを取付けて、電気信号でメーターまで送るのが電気式。断然電気式の方が値段も高くなります。
でも、もし走行中に油圧ホースが切断したり漏れが発生したら・・・。
そう考えて電気式にしました。
まずは純正メーターアッセンブリーを取外します。そしてメーターカバーを外します。
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GPZ900R メーター分解・油圧計の埋め込み
使用していない純正水温計を裏側のボルトを緩めて取外します。
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GPZ900R メーター分解・油圧計の埋め込み
メーターレンズを取外します。もう、後には戻れません。何が何でも取付けるところまでやらないと、メーター一式交換になってしまいます。
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GPZ900R メーター分解・油圧計の埋め込み
メーターレンズ側にDefiの油圧計を取付けます。
周囲はブラックのシリコンコーキングを打ち込みます。
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GPZ900R メーター分解・油圧計の埋め込み
オイルパンに取付けられている純正の油圧警告灯用のセンサー位置から、今回の油圧計センサーも取り出すので三又が必要となります。
ホームセンターに行ってこれを買ってきました。そうすれば純正油圧警告灯も新しく付ける油圧計のセンサーも両方取付けることができますから。
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GPZ900R メーター分解・油圧計の埋め込み
こんな感じに三又は取付けます。
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GPZ900R メーター分解・油圧計の埋め込み
ものすごく大変な加工でした。
既設メーター内部に水蒸気が浸入しないように【壁】を造ったり、振動対策をしたり・・・
頼まれてももうやりたくない作業の一つです。
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